最後にマラソンを走ったのが2008年のベルリンマラソン。それ以来、膝の痛みや妊娠出産を理由にすっかり遠ざかってしまっていた。出産以来ある程度は戻したものの、妊娠前プラスアルファの体重は減らず、人間ドックでは「もう少し体重減らせませんかね?」とまで言われてはなんとかしなくっちゃ。
数年前に久しぶりに走り始めたときは、これが以前はマラソンを走れた人かと思うくらい、5キロくらいでひーひー。でも昨年頭から週末10キロのトレーニングをするようになり、そしてグラスゴー、エジンバラで2度のハーフを経験し、すこしずつマラソン復帰への地盤を固めることができた。何よりも一番ありがたいのは、一緒に走る友人ができたことで、彼女がまたとても頑張り屋さんであり、さぼりそうになる私に発破をかけてくれること。
そしてついに久しぶりにマラソンに挑戦することに!デュッセルドルフにした理由は、コースがフラットで石畳ではなく、そして終わったあとにビールにラーメンとおいしいものにありつけそうだからという理由。前日の夕方に到着して夜はラーメン屋でがっつりカーボローディング。翌朝は友人と待ち合わせてスタート地点に。ところが人影もまばらで、ここが本当にスタート地点かと疑問が沸いたが、どうやらとても小規模の大会のよう。おかげでスタートから自分のペースで走れることができた。最初は川沿いを走り、そこからはまた街中に戻り、橋を渡り、街中をぐるぐるして、また橋を戻り、とコースは何度も同じような場所を行ったりきたりするようなもので、パリマラソンやベルリンマラソンに較べるとコースのダイナミックさには非常に欠ける。沿道の応援もパラパラ。ただだからこそフラットで、しかも自分のペースで走りやすい。気温は結構寒く、途中では雹がパラパラ降ったりも。とにかく、練習で走った24キロ以上は全力で行こうと思い、4.15のペースメーカーよりも早いペースで走る。しかし24キロを過ぎてからは、「これからは過去8年で一番長い距離に挑戦なのだから、無理はせずに」とリラックスモード。エナジージェルを2本ほど投入しながら30キロまでは何とか走れたが、そこからがくっときつくなってくる。「かなりのよいペースで走ったから、ここから歩いてもまあ許せるタイムでゴールできる」と思ってからは、足がとうとうとまり、歩き始めてしまった。1キロほど走っていたところで、うしろから友人に「あと少し、みきちゃん 走らなくっちゃ」と。彼女はずっと熱心に練習をしてきたのに、1ヶ月前になり脛をいためてしまい、Physioに通ったり、特別のソールを作ったりして、何とか出場しようとありとあらゆうる努力をしてきたのだ。その負傷からはまともな練習などできるはずもなく、「無理しないでいけるところまで行くよ」と言っていた彼女ががんばって走っている。なのにさぼりの気持ちで歩くわけにはいかない、と俄然やる気がでてきて、また走り始めることができた。それからゴールまでは、遅いペースながらも何とか走ってゴール!今回の目標は4.30-5.00で走ること、と思っていたのだが、ゴールしてみると4時間25分!今までの最高記録。10年前のほうがずっと体も絞れていたし、何より若さが違うと思っていたのだが、まだまだいけるかも、と自信が出てきた記録だった。こんな記録を出せたのも、35キロで押してくれた彼女のおかげ。
宿に帰りシャワーを浴びてから夜は友人たちも一緒に串焼きへ。ここぞとばかりまた食べる。走った後の疲労も筋肉痛もたいしたことはなく、これもまた次への自信に。
10k : 00:58:39 |Half : 02:06:29 | 30k : 03:02:24 | 40k : 04:10:59 |2nd Half : 02:18:36 | Gross : 04:27:09 | Net : 04:25:06
すでに来年の大会を予約してしまったので、この勢いを持続したいのだが、それにしても一番感謝しなくてはいけないのは、週末に快く練習するわたしを送り出してくれる娘と夫かもしれない。ありがとう。まだまだ走るぞ!