河向こうのフェスティバル



エジンバラフェスティバル 2017

7th August

Magnet

男子アカペラグループ。数年前にも見たことがったけど、今回は80s。会場もそれなりの年代層で皆のりのりでした。

やはり人間ジュークボックスが圧巻

9th August

ミハイルプレトネフ(QEH)

この人のソロを聞くのは10年以上ぶり。すっかり指揮者としての活動が定着し(その間に例の事件もあったし)、ご無沙汰してしまっていたが、そもそもこの人を常に追いかけるようになったのは、彼のピアノリサイタルの独特の解釈ぶりが好きだったから。今回はオールラフマニプログラムであり、曲自体になじみがすくなかったせいか、娘が一緒に聞いていたので、そちらに気をとられたせいか、はたまたプレトネフ自身が丸くなったのか、以前のようなはっとした演奏はあまり感じなかった。

ドンジョバンニ

Ivan Fisher & Budapestphil

モーツアルト3大オペラの中で唯一見たことのなかったオペラ。ストーリーはあいかわらずふざけたものなのだけれども、

どの歌い手もキャラクターに沿っていて素晴らしい。舞台はシンプルなもので、白いペンキを塗った人々が随時その他大勢になったり、舞台装置になったりする興味深い演出だったのだが、最後の地獄落ちの場面で、なぜそのような舞台演出にしたかの極意が!クラッシックな舞台装置だけがオペラではないと思わせる素晴らしい舞台だった。

21th August

内田光子

Mozart Piano Sonata in C K545

Schumann Kreisleriana

Jörg Widmann Sonatina facile

Schumann Fantasie in C

このケッヘル545を聞くのは今年2度目。もちろんもう一回はソコロフ様の天上の音楽だったのだが、今回の光子女史は現世の至高。後半の現代曲がこの曲をもじったものだったことも面白かった。巨匠の音楽をこうしてもじってそれが芸術になりうるかどうかは別として、こんなことが有名な曲から出来るのだという意味で。

この人はシューベルトよりもシューマンがあうかもしれない。時にエキセントリックさを示す部分があり、そんな部分がそれ以外の端正な音作りから浮き立つから。どうやら腰を悪くされているようで、いつものトレードマークの勢いよい挨拶もややゆっくり目。腰に手を当てながらステージに出てくるのが痛ましい。早く直られますように。

26th August

Joshua Bell Violin

Steven Isserlis Cello

Dénes Várjon Piano

Schumann Drei Romanzen Op 94

Mendelssohn Piano Trio No 2in C minor Op 66

Clara Schumann Romances Op 22

Brahms Piano Trio No 1 in BOp 8 (1854 version)

なかなか聞く機会のない室内楽。シューマンはチェロとピアノ、クララシューマンはヴァイオリンとピアノ、となかなかプログラムも凝っており、もちろん3人とも息がぴったりの好演だった。メンデルスゾーンのトリオがなかなかキャッチーで好きだったことも収穫。

Filarmonica della Scala

Riccardo Chailly Conductor

Julian Rachlin Viola

Enescu Romanian Rhapsody in DOp 11 No 2

Bartók Viola Concerto

Shostakovich Symphony No 12‘The Year 1917’

久々のシャリー。イタリアのオケらしく、ゴージャスで表情豊かで、大満足。バルトークのヴィオラコンチェルトもなかなか聴くことができない曲だし、エネスクも民俗情緒豊かで面白い。ショスタコもぶっ通しでの演奏であったが、曲自体が派手なせいか、ずっと前のめりになって聞くことができた。


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# by royalfestival | 2017-08-28 20:51 | Music

南仏旅行

行き先は同じといえども、人生のステージによって旅は変わるものだな、とまたまた旅の面白さが深くしみた南仏旅行。8月中旬にロンドン時代から仲良くしてきた、今はシンガポールに住む友人たちが改めて(長年一緒に居てすでに子供も9歳)結婚式を挙げるということで、その機会に南仏へ。残念ながらひまわりもラベンダーもすべて兵どもは夢のあと。しかし南仏というと都市を回ってばかりだった私にとって、ひまわり、ラベンダー以上の南仏の自然を満喫できた旅行だった。

8/11 

マルセイユへ。到着してからすぐにレンタカーに乗り込み、ニームを目指したが、本来1時間半あまりの道が渋滞でかなり遅れての到着。ニームのアリーナ近くの居心地よいフラットに無事落ち着いたあとは、久しぶりにモロッコ料理を食べに。

8/12

朝から、飛ばすぞ!と10時からのカマルグの大塩原を走るトレインへ。ピンクの塩田が美しかったが、お目当てのフラミンゴはまったく見られず少し残念。その後は小さな村にあるビストロへ。メニューはエスカルゴかサラダを選べる前菜と、メインのラムのみ。エスカルゴもラムも食後のデザートも絶品(でも値段は結構お高め)。ニームの有名な橋を見にいったが、道からは見えず、しかも混んでいたので、宿に帰り、少し休んで6時から式へ。ニーム郊外の庭が広い会場で、まずは式。娘はここで3度目のフラワーガールをつつがなく勤める。彼女とは共通の友人も何人かいるので久しぶりに会う顔がたくさん。肩肘張らない式のあとは、庭に移動してアペリティフ。子供たちはナニーさんに伴われて、庭でピクニック。1年のうち300日は晴天だというプロヴァンスそのままの、素晴らしい天気で、参加客たちもさすが二人の友人とだけあって、楽しい人ばかり。ディナーに着席したのは9時過ぎで、前菜にメインがすすみ、ダンスが始まった頃にはもう12時過ぎ。子供たちはナニーさんの監視のもと、勝手な行動は許されず、別部屋にてアクセサリー作りやお絵かき。やっと少しの時間開放されたときには、興奮きわまって踊りまくり(でもすぐナニーさんに部屋に連れ戻され、映画鑑賞)。その後デザートを食べて、さすがに寝ているだろうと、2時近くに迎えにいったところ、まだどの子どももなぜか起きている。。。結局その時点で我々は辞したが、会場にはまだ半数以上が残っており、思い思いにダンスをしたり飲んだり。楽しむときには徹底的に楽しむというラテン人気質はうらやましいなとつくづく思う。結局最後の客が帰り、新郎新婦が眠りに入る準備をしたのは朝の5時だったとか。。。

8/13

昨夜は3時近くに寝たのに、10時には元気に起床の娘。12時からは結婚式第二段があるのだ。今度の会場はカマルグ近く。そのままランチかと思いきや、ブラスバンドに迎えられると、色とりどりのハットを配られ(炎天下だったので素晴らしい気配りだ)、すぐにしばらく歩いた闘牛場へ。スペインに近いせいか、ニームでも闘牛が盛んで、しかしスペインのように殺すのではなく、捉えて焼き鏝を押すだけという闘牛。そのデモンストレーション。郷土色豊かな趣向がとても楽しいし、昨日会って今日もまた会う招待客たちとは、何かビッグファミリーのような気がしてとても居心地がよい。闘牛をしばらく見たあとは、会場にもどってムール貝のワイン蒸しの前菜を立食で。そして直径3メートルはあろうかという巨大パエリアなべで作られたパエリアがその日のランチ。幸せ!!ランチの途中もブラスバンドの演奏にのって思い思いに会場をダンスしまくったり、本当に楽しい結婚式だった。娘もフランス人と結婚しないかなあと思ったけど、でもあれだけの規模の式をファイナンスするのも大変かな。素晴らしい式に呼んでくれた二人に心から感謝!

5時過ぎに帰宅したあとは、ぐったりしている夫を置いて、娘とニームを探索。アイスクリームを食べたり、公園でぐりこをしたり。普段二人きりで一緒に居ることがなかなかないので、こういう時間はとても楽しい。

8/14

朝はニームの街を軽くジョギング。居心地のよかったアパートを出発して映画発祥の地ラ シオタへ。途中車のエラーメッセージが点灯するなど、トラブルはあったものの無事に到着。リゾートと言うよりは大衆的な港町だ。ランチ後海のすぐそばの小さなフラットに腰を落ち着け、早速海水浴へ。街の近くのカランクに張り切って出かけたものの、水温18度!膝までつかるのが関の山。今年の夏に25メートル見事泳げるようになった娘がシュノーケリングをするはりきっていたが、さすがの彼女も一度肩までつかって懲りた模様。仕方がないので、植物園を探検。なかなかワイルドな植物園で、途中でかなりの傾斜の海にむき出しの壁を登ることにもチャレンジしたのだが、私の足がすくみ途中で断念。2時間あまり散歩をして、夜は街にてバーガーの夕食。気取っていないし、なかなかいい街。

8/15

今回カランクは一つの目玉。友人がカランクの写真をいつもアップしており、グランブルーの海を見に行ってみたいと思っていたのだ。最近旅行というと、「ハイキング」のキーワード検索で計画をたててばかり。というのも娘が目標を持ったハイキングがすきなので、そんな彼女をさらに鍛えたくて。以前は旅というと都市や名所旧跡を回ってばかりだったが、ハイキングという観点から探してみると、既に何度も行った場所も国も新しいアングルを提示してくれるので面白い。今回はカシという街から3つのカランクをめぐる散歩コースをチョイス。山火事の多い季節、時には禁止されることもあるだったが、幸運にも歩くことができた。カシの街のはずれに車を止めて、そこからはじめのカランクCalanque de Port Miouまでは街歩き。そこから散歩コースが本格的に始まり、峡谷と入り江に囲まれた広い散歩道をしばらく歩くと、けっこうつるつるした岩のせまい道に入る。すべりやすいし、人もなかなかに多いので少し注意が必要だ。しばらくそんな道を歩くと、 Calanque de Port Pinに到着。こちらはエメラルドグリーンの海。どっこらしょと腰を下ろしたとたん、ハチに刺された。このハチには酸がよいはずだが、酸などないので、海水でとりあえず消毒。そして第3のカランケ Calanque d’en Vau へ出発。ここからは山の中を歩くGRのコースを取り、しばらく山を登ると峡谷の天辺に到着。そこからはかなり急な岩道の下り。「絶対行く」という娘の力強い言葉とともに足元に気をつけながら下りていく。イギリスほどではないものの、小さな子が歩いているのを励ましてくれるハイカーも結構おり、娘はますます張り切る。底にたどり着くと、先ほど降りてきた峡谷が切り立ち、圧巻の眺め。峡谷の谷間をしばらく歩くと、カランケに到着。車は入れないものの、ボートツアーやカヌーの人たちが多く、狭い入り江は人でいっぱい。しばらくそこでお菓子を食べてゆっくりしてから、帰途へ。先ほど降りた谷を今度は上るが、娘が張り切り、小柄のボディーを武器にずんずん登っていく。まだまだ物足りないようなので、帰りはブルーのマークの長い海岸沿いのコースを歩いたが、海の眺めが素晴らしく絶景のハイキングコース。結局4時間弱のハイキングとなった。ラ シオタの街でランチ代わりにアイスクリームを食べ、海沿いを散策して、夜はオイスターバーへ。オイスターに生のムール貝がとても美味しかった。

8/16

ハイキング2日目。この日はAix-en-Provenceの近くのセザンヌが幼少から愛したといわれるSt Victoire1011m)登山が目標。948mの地点にあるCroixde Provenceまでのコースだ。今回のハイキングに備えて出来る限りの情報をネットから得ようとしたのだが、様々なコースがあり、ブログを読む限り筆者自身の体力によって難易度の評価が変わるので、娘にでもできるコースなのか否かの判断をするのはなかなか難しい。マデイラのハイキングではネット情報がかなり網羅されておりやりやすかったが、今回は情報が乏しく、どこの地点から始めるか、どのコースを行くのか、あまり自信がもてないままの出発。Le Bouquetの駐車場を出発してゴールを見上げながら歩き始める。娘はただ「歩く」よりも「三つの入り江に行くよ」とか「あの山のクロスまで行くよ」とか明確に示してあげたほうが燃えるタイプ。 しばらく歩くとDifficile / Facile の表示とともに道が二手に分かれた。「難しいほうをやる!」とのことでそちらへ。ところがしばらく行くと、いきなり目の前に垂直の4mほどの壁。矢印が上る方向を示しており、びびってしまう。少し上って先を見通そうとしたが、足場が乏しく私と夫でもやっと上れるかの壁。しかも怖いのは、これ以上の難所が出てきたとき、この壁を登るならまだしも降りなければならないのだ。「さっきの分かれ道戻ろう」と言うと、娘が号泣。大きくなったら今度はこちらをチャレンジしよう、と説き伏せたがしばらく機嫌を損ねていた。分かれ道にもどりイージーなコースを行くが、次第にイージーでもない岩ののぼり道が続くように。昨日のように短いながらも急な岩道ではなく、延々と続く岩道。時に娘は手を使って上る必要もあり、しかも昨日のような涼しい海からの風が吹くわけでもなく、炎天下での登山。かなり厳しい。ゴールのクロスが見え初めてからがまた長い。すぐそこに見える気がするのに、まだまだのぼりは続く。やっと3時間弱でゴールにたどり着いたときは皆へとへと。今回のハイキングの反省は十分な飲み物も食べ物も持ってこなかったこと。頂上で回りの人がプラムやレモンをかじっていたのがどれだけ美味しそうに見えたことか。また、3人で1リットルは夏場のハイキングには少なすぎた。娘に少しでもあげようと、我々二人は帰路は水を飲まない状態で歩いていたので、それでもふらふら。いい勉強になった。30分ほど休んで下山開始。昨日のハイキングに続けて登りがかなりこたえたので(しかも私は朝から8キロジョギングしていたし)、足ががくがくな状況。そんな中岩場を降りるので、どうしても慎重になる。また途中で、道を見逃してしまったらしく、しばらく歩くと見慣れぬ風景に来たことに気づき、必死にもと来た道を戻る。水がもう少ししかなかったので、これはかなりあせった。無事道を見つけて軌道修正。そんな寄り道もあり、帰りも2時間以上かけての下山。トータルで5時間あまりの登山となった。昨日も「あと一度くらいこのコースを歩ける」と昨日いばっていた娘もさすがに疲れて口も利けない様子。しかし一度も抱っこと頼んだり、文句を言わなかったのは本当にたいしたものだ。この調子ならばすぐに富士山だって登れるよ。駐車場についてからはとにかく飲み物!とガソリンスタンドでコーラと水を買い、皆でがぶ飲み。本当は娘にコーラの味など教えたくなかったけれども、運動の後のコーラは格別だから、まあいいか。

コーラを飲んで一息ついたあとは、趣向を変えてクラッシックコンサート。de La Roque d'Anthéron という小さな小さな村で毎年夏に行われるピアノフェスティバルへ。小さなカフェが一つあるくらいの小さな村の公園の野外劇場が会場。野外でのピアノコンサートというと、オルフェウスの窓のイザークの皇帝の場面を思い出す。風がさわやかに木々を揺らす中で音楽を楽しめるなんてなんて素敵なんだろう。子どもは無料で娘も入場するとき「マドモワゼルもピアノを弾くの?」なんて聴かれていた。セミの声がこだまして、残暑を扇子で振り払おうとする人々がいる中、コンサートがスタート。昨年のショパンコンクールで2位となったCharles richard-Hamelin。熊のような穏やかな外見とマッチした暖かい音が印象的。モーツアルトのファンタジーにショパンの即興曲。シューマンのソナタの1番。娘は当然のことながら気持ちよく昼寝。

こんな小さな村のフェスティバルだが、素晴らし出演者リストで、エジンバラのフェスティバルなんかより、よほど見たいプログラムがいっぱい。会場も6時からの会なのに(もうひとつ8時からの演奏会も)ほぼ満席で、ヨーロッパのクラッシック人口の豊かさが分かる。

1時間のコンサートの後はその日の泊まる場所Pertuisへ。何もない場所だが、隣のホテルで食べた鴨コンフィなどの夕食がなかなか美味しく、大満足。

8/17

この日はヨーロッパのグランドキャニオンといわれるヴェルドン渓谷へ。これまた地球の歩き方とかにはあまり掲載されていない隠れた名所で、バスクリンのような水をたたえた人工湖Sainte Croix Du Verdon に流れ込む峡谷だ。「今日はもう歩かない」という娘をだましだまし、今度は水をたくさん持って、人気の小さな村といわれるムスティエサントマリーもかすめただけにして、Point Sublimeへ。そこからさらに降りたところに駐車して峡谷散歩の入り口へ。川の水はすんでいて冷たく、Gorge Hikingをする人たちでいっぱいだ。また切り立った崖に目を凝らすと、ロッククライマーの姿も。ロッククライミングのメッカだそうだ。「ちょっとだけしか歩かないからね」などと言いつつ、峡谷沿いの散歩道をすすむ。まずは800メートルくらいの長いトンネル。外の暑さとうってかわって涼しく、携帯のランプで照らしながらの散歩。本当はこのコースは14キロくらいの非常に人気あるコースなのだが、さすがに今日はすべてを歩く気力もなく、1時間ほど歩いて逆戻り。いつかこの14キロのコースを歩きに戻ってきたいな。車のところに戻るべく歩いていると、駐車禁止のとりしまりおまわりさんの姿が。それまえやる気なく歩いていた夫が猛ダッシュしてなんとか免れることができた。その後はしばらく峡谷付近と山をドライブして、香水の街GrasseのとなりMouans Satouxへ。夜はリヨン料理のレストランに入る。

8/18

盛りだくさんの旅行も今日でおしまい。朝からFragonard の工場見学。香水をいくつか買ってもらい、その後はAntibesへ。昔行ったときにはニースのあとだったからか、小さな可愛い街と思ったのだが意外と大きい街だった。おいしいコーヒーを飲んでシーフードを食べた。そして旅の最後はこの近くにある大きなプールへ。せっかく水着を持ってきたのに入れずじまいだったので、ここぞとばかりに。ところがせっかくたくさんの滑り台があるのに、娘は最後のどぼんが怖いらしく、あまり繰り返し行きたがらない(それでも最初はだましだましやるのだが)。ただゴムボートに一緒にのってすべるのが たいそう楽しかったようで、夕方まで大興奮で遊んだ。深夜のフライトで帰宅。


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# by royalfestival | 2017-08-18 23:58 | Travelling light

UK最北端達成

特に予定もたてていなかったイースターだが、思い立って今までいったさらに先のハイランドへ。初日はCromarty半島に近い Cadbollというとこに泊まり、翌日かえる予定だったものの予定を変更して 西の海岸沿いをThursoを目指すことに。この西海岸がとにかくむき出しの自然でリモートで素晴らしかった。 UK最北端のDunnetも征服した(John o Groatsのほうが有名だが本当はこちらが北端)


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# by royalfestival | 2017-04-15 00:22 | Travelling light

パリマラソン 再び

久しぶりのパリマラソン。毎年のようにエントリーしていたのはほぼ10年前。去年のDusseldorfマラソンもこじんまりとしていてよかったけど、やはりパリマラソンはコースという雰囲気といいすばらしい。タイムは4:48:26 昨年よりもかなり遅かったけど、あの真夏のような暑さと日差しの中の完走なのでまっいいか。本来は土曜日8日の朝に行く予定だったのだが、木曜日にいきなりエールフランスからメールで「ストのため、あなたのフライトはキャンセルになりました。」。なにー?急遽さまざまな行き方を模索した結果、当然どこも売り切れか超高い。翌日の金曜日にマルセイユまで飛び、そこからTGVでパリ入りするのが比較的安かったので(といってもかなりの出費だが)それを予約。経済的な考慮よりも、久しぶりのパリマラだし、一生懸命走ってきたのが無駄になるなんて、という執念が勝った結果だ。結局キャンセルになったフライトは土曜の夜に振りかえとなったのだが、まあ前日の夜遅くに到着するのもいやだし、しょうがない。朝会社に行って急遽上司に事情を話して、早速空港へ。マルセイユでは少し時間があったので、せっかくだからブイヤベースでもと思って海沿いまで歩くが、昼と夜の間なのでどこも食事を出してくれない。仕方ないのでラファイエットでお惣菜を買って電車に乗り込む。電車で娘にお話をしていたところ、前の席に座るおじさんに静かに、と注意される。普通に静かに話していたのに。Quiet車両でもないのにちょっとむっ。夜遅くにパリに到着してそのまま凱旋門近くのホテルにチェックイン。翌朝はエキスポ会場まで軽くジョギングがてらゼッケンをコレクションしに。バゲットを小脇に挟みながらまた走って帰ったりして、ちょっとパリジャンな気分。その後はBir Hakeim駅近くの AirBNBのフラットに宿を移してランチ。ちょうどルーブルでフェルメール展をやっていたので娘と二人で美術鑑賞。でもかなり混んでいるフェルメールの絵の前でじっとみているわけでもなく、結局いろいろな彫像の前でうっふんポーズをとりながら館内散歩をすることに。夜は久しぶりのチームパリマラソンの人たちに加わって中華料理屋さんで壮行会。1年に100回マラソン大会出場を目指すカップルとか、ウルトラマラソンを走る人とか3時間切りを目標にする人とか猛者ばかりで少しびびる。翌朝のおにぎりを買って早めに就寝。翌朝は凱旋門の前で友人と待ち合わせてスタート地点へ。4月なのに25度の暑さで日差しも強い。この暑さではとにかくサバイブするのが一番大切、と友人と二人、ペースを落として日陰を渡り走りながら、省エネランを心がける。10キロ地点の森でトイレを済まそうとすると、それを目当てに目を凝らしているおじいさん、おじさんがそこかしこに居てすこしびびる。とにかく暑いしきついけど、30キロの娘たちがまっているところまではがんばろうと、それを目標に足をすすめる。しかし娘たち応援団の姿を見たとたん、いきなりがっくりきてしまい、ブローニュの森はほとんど歩くことに。歩きながらも日本語を話す台湾のおじさんから励まされたり、沿道から声をかけてもらったりするのだが、とにかく辛かった。結局ゴールタイムは4時間48分。まあ元気に帰ってきたことが何より!夜はエッフェル塔の近くで夕食そして翌日はシャンペンの街ランスに。残念なことにカーヴにはいけなかったが、小さな街を散歩して夜はなぜかパエリア。
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# by royalfestival | 2017-04-09 00:17 | Jog jog

スペイン北部旅行

イギリス暮らし15年となり、欧州のほとんどの国には足を踏み入れたものの、日本でも四国と東北がまったく異なる風景を見せてくれるように、欧州の国々も国内でまったく違う風景やグルメを見せてくれる。今回訪れたスペインのアストゥリアス地方も訪れるのは初めての土地。禿山にオレンジの木なんてイメージのスペインをくつがえしてくれる土地だ。到着したのはサンタンデール。レンタカーをして早速近くの予約していたCasona Del Judioというちょっとしゃれたレストランへ。いまいちメニューの仕組みが分からなかったが、おすすめの前菜にメインが選べるコースをオーダー。磯の香りのするバターにカルダモン風味のソースのかかった前菜などおしゃれで斬新でとてもおいしい。娘のオーダーしたコロッケやカラマリもおいしくて、メインのHakeやラムも。雰囲気も値段も味も満点のレストランだった。その後サンティリャーナ デル マルという中世のたたずまいを残した街へ。小さいが石畳の街を歩いて、拷問博物館を見たり。本当は私一人で見るつもりだったが、「子供はただよ」なんて言われて、娘も連れて入ってしまい、おびえさせてしまった。。。大変申し訳ないことをしたと大反省。立ち食い用に牛乳とカステラのセットを売っているお店があり、そこの牛乳が絶品。シーズンオフだからか食堂がどこもやっていなくて探すのに苦労をしたり、また宿代をけちったため、普通の大きさのダブルベッドに3人で寝るはめになったのは残念だが、それも経験?

翌日は雪の残る頂の山々を遠くに見ながら一路オビエドまでドライブ。2時間あまりのドライブだが、Youtubeで昭和の歌謡を娘に聞かせたりしてけっこうあっという間に到着。どこに行くにも歩いてくれるし、本当に旅を一緒にするのが楽になった。お昼はオビエド近くの町の19世紀の後半からある由緒正しいレストランにて。アーティチョークのフライにうにとたこのパエリア。量が多くて最後には飽きてしまったものの、これはかなりおいしかった。オビエドでは、まずは世界遺産の町外れにある教会へ行き、周辺を散策。宿に到着してからはオビエドの町を歩きまわる。お昼があまりにも多くて夕食になってもおなかがすかなかったため、夜はスナックやいちごなどを買いこんで宿で食べる。

翌日はWalking。バスにて昔の鉄道駅の近辺まで行き、そこから昔の線路がフットパスとなった道を延々と街まで戻る。歩き始めてみると結構な距離があり、しかも起伏がなく単調なコースのために、すぐに娘が飽きてしまい、3時間以上もの散歩となった。公園で遊びながら、駆け込みセーフで昼食兼ディナーのお店に入り、典型的なこの地方の料理、豆の煮込みなどを食べる。全体的にこってりして味が濃い目のものが多い。そして夜はソコロフ!こんな小さな都市のホールだが、満員。最初の曲はドーミソシードレドのモーツアルトのソナタ。全音のソナタ全集の一つとして入っているもので、ピアノを弾く子供の誰もが通過する道。そんな単純な曲も彼の手にかかると、モーツアルトの神童たるゆえんを存分に魅せてくれる、昔あったウイスキーの広告「何も足さない 何も引かない」そのものの音楽が展開されていく。リピート部分では彼の遊び心がぽろぽろと加えられてモーツアルトと会話をしながら音楽をもう一度作っているよう。続くモーツアルトの曲はあまりなじみのない曲だが、彼にもこんなさまざまな要素、ドラマの詰め込みをみせてくれる音楽があったのだ、と開眼する。後半のベートーベンはこれまたソコロフ Vs. ベートーベンのがちんこ勝負。前回のハンマークラヴィアでも感じた、全身全霊をこめたベートーベンの作曲家魂に全力で対決する演奏家ソコロフといった感じ。前半のモーツアルトで一つ一つの音の純粋さやフレーズの美しさを楽しんだのとは異なり。どこに曲が持っていかれるのか、とはらはらしながら息を詰めた後半プログラムであった。32番の最終楽章もいつもはあの世の先、といった思いで聴くのだが、この日は、ぎりぎりの生への執念のように聞こえた。疲れるけど、やはり何度でも何度でも彼の演奏は聴きにいきたい。

アンコールはシューベルトやラモー、ショパンといった曲をたっぷりと。

翌日は朝昨日歩いたコースの途中までジョギング。宿を出てからはコミーリャスというガウディの建築のある海沿いの町へ行き、パエリアなどのご飯をたべて、最後にアルタミラ洞窟へ。残念ながら本物は見ることができないので展示のみだったが。

W.A. MOZART

Sonata in C major K. 545(1788)

Fantasia and Sonata in cminor K. 475/457

Fantasia K. 475 (1785)

Sonata K. 457 (1784)

L.VAN BEETHOVEN

Sonata in e minor n. 27 op.90 (1814)

Sonata in c minor n. 32 op.111 (1822)


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# by royalfestival | 2017-02-14 20:33 | Travelling light

Madeiraへ

9/24-25
前週末にBalernoまで皆でサイクリングしていたとき、娘がキャンプに行ってみたいといったのがきっかけで、寒くなる前に急遽キャンプに行くことに。キャンプとはいってもハードコアではなく、Wigwamを利用したもの。探し始めてみると、けっこうあちらこちらにWigwam施設は多いもの、どこも満員。やっと見つけた場所はDumfriesの近く。ところがあいにくの雨。Dumfriesの近くのIndoorソフトプレイで娘を放牧し、キャンプ場に向かう。大きさ4畳くらいの小さなWigwamなのだが、電気も暖房もある。早速宿の人に聞いたパブに行くが、これが外れで、肉は硬いし、食器は洗剤臭が残っているし。ここ最近、イギリスの食の質も上がってきて「あちゃー」と思う食事が出てくることはまれになったのだが、これは久々のはずれ。でも10年前はけっこうこのレベルがデフォルトだったから、この10年でかなりの進歩だ。
宿に帰ってからは相変わらずの天気なのでそうそうに寝るものの、カンテラを持って外にトイレに行ったり、寝袋に入ったりするのに娘は結構うれしそうだった。翌朝は雨は止んで、持参のコンロにてうどんの朝食。キャンプ場を散歩して、Cream o’Gallowayへ。このあたりで有名なアイスクリームメーカーの施設だが、アイスだけではなく、アスレチックや網をはりめぐらせたアトラクションがあり、なかなか楽しかった。

10/20秋のハーフタームを利用してMadeiraへ。直行便で4時間ほど。夜7時ごろに到着しタクシーにてFunchalへ。山の斜面に広がった街で夜景がとても美しい街だ。中心部に近いところに今回初めてAir B&Bをつかってフラットを予約。オーナーのセバスチャンさんは同じ敷地に住んでおり、鍵の受け渡しもすんなり。Studioタイプの簡素なフラットだが、1週間で300ポンド以下とすばらしいコスパだ。早速街まで歩いて広場に面したレストランで夕食。お肉やこの地方独特のガーリックバターをしみこませたサツマイモの粉入りパン(ボロデカコ)が美味。
10/21 早速朝ラン。海まで走り、市場に行き、珍しい果物や朝のパンを買って帰ると、娘がプリントをさせられていた。ホリデー中も平常運転。実はこの日は結婚10周年。旧市街まで皆で歩いて、ロープウェーに乗り、Monteへ。8月にあったという山火事のあとが痛々しい。頂上では小さな公園や教会をめぐって、この日のメインイベント、トボガン。フンシャルもマデイラの島全体もとにかく急斜面が多く、信じられないような斜面ばかり。そんな斜面を存分に生かしたこのアトラクション(急斜面をおじさんが操作してくれるそりで降りるだけなのだが)は歴史もあるもので、道は積年のすべりのせいでつるつる。最初は怖がっていた娘も大興奮だった。終点はMiddle of nowhereでタクシーが連なり、「街の中心部までは歩くと遠いぞ」と脅されるが、ぐんぐん坂を下るとそうでもない。途中で見晴らしのよいカフェで軽くランチを食べて、その夜はMadeiraの中でもお高めのレストランへ。盛り付けも美しくて普通に美味しかった。夜はどしゃぶりの合間を縫って帰宅。
10/22 車を借りて娘の行きたがっていたWater Parkへ。ところが行ってみると、9月末でクローズのようで「Madeiraで泳ぐんだ」と張り切っていた娘はがっかり。仕方ないのでCamachaという籐細工などの工芸が有名な街へ行き、ランチ。山盛りのケバブを食べておなかいっぱいになったところで、近所の公園で娘を放牧。すっかり機嫌を直してくれたのでよかった。その後は、世界で2番目に高い崖であるCabo Giraoへ。床が透明になっていて海を透かしてみることができるので、最初はおそるおそる立つのだが、だんだん楽しくなってくる。おなかがいっぱいだったので夜はスーパーで買い物をして家で食べる。
10/23 滞在の間、あいにくのことにあまり天気がよくない日が続いた。この日は午後からは雨が降る予報だったのではやめに出て、Ponta de Sao Lourencoへ。駐車場から始まる10キロあまりのWalkingコースは岬の突端まで行ってかえってくるしながら歩コース。景色もダイナミックだし、起伏に富んでいるし、岬の突端からは駐車場がうかがえるので、どれだけ歩いたか目にしやすいし(子供のWalkingでは見えやすい目標設定するのが重要)、最高のコース。最後には雨に降られながらも娘も張り切ってすべて自分の足で歩きとおした。いっぱい歩いた後は、Canicalの街でランチ。このランチはOne of the bestでふじつぼのような貝やエビ、骨がぽりぽりしていていかにもカルシウムが取れそうな魚のフライなど満腹になった。夜はまたもやスーパーでチキンをかってきて家ご飯。はじめてフラットで長く滞在する旅行をしたが、スーパーでの買い物が楽しくなるし、手に入る材料で工夫して料理を作るのも楽しみなので、なかなか楽しいものだ。
10/24
朝から雨だったが、出かける。まずはマデイラワインのHenriques & Henriquesへ。いくつかTastingさせてもらうが、よりポートワインに近い甘口のワイン(両者とも発酵途中でブランデーを加える)に発酵後にブランデーを加えるのでシェリーのような味わいになる辛口、両方とも味わいが違ってとても美味しい。娘に少しなめさせたところ、気に入って何度もなめていた。せっかくの機会なのでお土産用もかねてたくさん購入。その後は雨の合間を見て山登り。コースが長いので、仕方ないので途中で引き返し、水道管のメンテナンスのため急斜面に作られた道を登る。途中でハチがいたので見ると、ねずみの死体が。娘を夫がだっこして通り過ぎる。途中でまたもや雨に降られたが、この日も2時間くらいWalking。その後Grutas Sao Vincenteへ。洞窟の看板を見て入ってみたのだが、なかなか楽しいAttractionで、まずは洞窟のツアーをして(人工のライトに照らされて育ったコケが美しい)、その後火山の噴火でできたマデイラの歴史にちなんでいろいろな火山の展示をみたり。おなかがすいたので、夜はMiddle of NowhereのSao Cristovaoというレストランへ。太刀魚のフライやシーフードリゾットがとてもおいしく、絶景のレストランだった。
10/25
朝からめずらしく天気が悪くなかったので、この機会を逃しては!とPico Ruivoへ。Madeiraで一番高い山だ。Achada do Teixeiraまで車でのぼり、そこからは頂上を目指す。それほどきついコースでもなく、Walking3日目の娘もらくらくと上っていた。頂上からは山の連なりも見え、遠くには海を望むこともでき、これもすばらしいコース。本当はもう少しこの近辺でWalkingかドライブを楽しみたかったのだが、家の鍵をなくしたことに気づき、昼食の後、急いで家に戻り、大家さんに連絡。すぐに戻ってきてくれて別の鍵を渡しくださる。よかった!その後は街へ行き、Taverna Madeiraで夕食。ここもすばらしいレストランでTapas形式でいろいろとオーダー。特にパンとFish Cake、そして太刀魚のフライが絶品だった。
10/26 
マデイラ最終日。あいにくの雨。Jardim Do MarでストップしてWalkingを試みるが雨で断念。その後西端の岬Ponta De Pargoへ行き、そこでランチ。雨が続く中を、娘が寝ているのをいいことに、内部のBロードを通るものの、どしゃぶりなので何も見えず。晴れていたらきっとすごく野生的な風景が広がっているのに残念。またもう少し気候のよい頃にWalkingをしに戻ってきたい。夜はまたもやTaverna Madeiraへ。
10/27
最終日。朝からまたRunning。街に出てランチをしてぶらぶらと港を歩いておしまい。とてものんびりとした旅行だったが、もっとやってみたいWalkingコースもあるし、ヨーロッパの島にありがちな、妙に観光地すぎるわけでもないMadeira。またいつかこようっと!
Mikiko Abe
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# by royalfestival | 2016-10-20 23:37 | Travelling light

Edinburgh International Festival

Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Sir Antonio Pappano Conductor

Boris Berezovsky Piano

Tchaikovsky Romeo and Juliet, Fantasy Overture
Rachmaninov Rhapsody on a Theme of Paganini
Schoenberg Pelleas und Melisande

今年もエジンバラのフェスティバルシーズン開幕。トップバッターはローマの名門オケとパッパーノ。ボリスベレゾフスキーも体格の良さからくるダイナミックかつ繊細なところは繊細なピアノ。とにかくこのオケは明るくて華やかでいかにもイタリアのオケと言った感じ。曲目もロシアものとシェーンベルグだったのだが、どの曲も陽気な「俺色」に染まっており、それがちっとも嫌味ではなく、こんなのもありかなと思わせるのが、この楽団が培っている実力なのだろう。シェーンベルグも寝てしまうかと思っていたのだが、無調に入る前に作られた音楽ということで結構聴けたし。アンコールのシュトラウスものもとにかく楽しかった。

Maxim Vengerov Violin
Roustem Saïtkoulov Piano

Schubert Violin Sonata in A major, ‘Duo’
Beethoven Violin Sonata No 7 in C minor
Ravel Violin Sonata in G major
Ernst Variations on the Irish Folk Song ‘The Last Rose of Summer’ for solo violin
Paganini Cantabile
Paganini (arr. Kreisler) I palpiti (Introduction and Variations on Rossini’s ‘Di tanti palpiti’)

ヴァンゲロフはまだ18歳くらいの駆け出しのときに日本で聴いたのが初めて。それから何度もロンドンで聴いたのだが、筋トレで体を痛めて突然一線から引いたのが、2005年。2011年の復活後に聴くのは今回が初めて。その間指揮のディプロマをとったりしていたのだそうだ。以前ロンドンで聴いていたときは、技巧を前面にだしたところが少し鼻につきはじめたところで、ヒラリーハーンなんかの音色を追及するヴァイオリニストに興味が移っていたところだが、今回久しぶりに聴いてみて、改めてカバレッジの広さとそれを可能にする確かな技巧がこの人の一番の魅力だと思った。前半のシューベルトやベートーベンでは、音が丸く豊かになってきたことを感じさせ、後半のラベル(これが一番面白かった)では楽しい即興性を、そしてそれ以降はおもしろいまでの超絶技巧で魅せてくれた。


Swedish Radio Symphony Orchestra
Daniel Harding Conductor

Daniil Trifonov Piano

Beethoven Piano Concerto No 1
Mahler Symphony No 9

数年前にコンセルトヘボウで聴いて感動したマラ9。今回はハーディングと。心地よい旋律が繰り返す中旅を続ける1楽章、マーラーらしいさまざまな飛び跳ねた要素が不思議と調和して楽章としてまとまっていく2、3楽章。そして息をつめて緊張をしながら聴くため長く感じてしまう4楽章。楽団はいっぱいいっぱいだったけれども、またまた楽しめた一夜だった。トリフォノフはベト協1。相変わらず透明感のある音なのだが、少し線が細くベートーベンには合わないかな。

Russian National Orchestra

Kirill Karabits Conductor
Denis Matsuev Piano

Valentin Silvestrov Elegy
Tchaikovsky Piano Concerto No 1
Scriabin Symphony No 2

本当はプレトネフがラフマニ2番を弾くというので取ったチケットだったが、肩を負傷したとかで残念にも降板。若くて大きいマツーエフがチャイコの1番を。この曲を聴くといつも、大好きで毎日のようにこの曲ばかり聴いていた中学生時代を思い出す。とにかくダイナミックで骨太の演奏だったが、まあそれが持ち味という感じ。スクリャービンはソナタなんかはあんなに面白いのに、どうして交響曲はこんなにつまらないんだろう、という曲だった。

Her Name was Carmen
Irina Kolesnikova
Soloist and corps de ballet of the St. Petersburg Ballet Theatre

ロンドン出張の機会を使って面白そうな現代バレエへ。カルメンをモチーフにした舞台だが、Refugee Campが舞台になっているところが現代風。もう少しタンゴ風のバレエが見れるかと思っていたのでその点は残念だが、シンプルな舞台にたくみなダンスが映えた舞台だった。

Rotterdam Philharmonic Orchestra
Yannick Nézet-Séguin Conductor

Sarah Connolly Mezzo soprano

Alma Mahler Lieder (orch. Colin and David Matthews)
Gustav Mahler Symphony No 10 (compl. Deryck Cooke)

もうひとつのマーラー。交響曲10番の怪を避けられなかったマーラーの最後のシンフォニー。1楽章はほぼ書き終えたものの、他はスケッチが残っているのみで、後世に完成された。1楽章はマーラーらしくなく、ひとつの色彩(ダーク)に染まった曲。むしろ他人が作った2楽章以降のほうがマーラーらしかった(しかし、他人が作ったという先入観なのか、やはりマーラーは別格という証明なのか、マーラーらしくても面白さはさほどない)。これで1番の巨人を除いてすべてのマーラー交響曲のコンサートにいったように思う(あと大地の歌も聴いてないけど)。

Gewandhausorchester Leipzig
Herbert Blomstedt Conductor

Sir András Schiff Piano

Beethoven Leonora Overture No 2
Beethoven Piano Concerto No 5 ‘Emperor’
Mendelssohn Symphony No 3 ‘Scottish’

さすがゲバントハウス!の一夜。シフの皇帝はテンポはゆったり目、あと左手がところどころでうまく強調されていて、聴きなれたこの曲を面白く魅せてくれた。1楽章目の最後の音をずーっと伸ばしていたのに違和感を覚えたのだが、楽譜はそうなっていたんだっけ??そしてやはりオケはこれぞ!の重厚な弦、巧みな管、安定の金管。アンコールでエグモントなんかも弾いてくれたので、もう大満喫の1夜だった。

このほかFringeとしては、昨年も見たベルリンの劇団Familie FlozのTheatro Delushio。劇場の裏舞台を扱った劇だったが、相変わらず楽しませてもらった。他にも会社の同僚たちとColin CloudのMind Readingのショーに。
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# by royalfestival | 2016-08-27 00:49 | Music

日本滞在 台北旅行

7/1-2 娘と二人で日本へ。エジンバラからパリへの飛行機が遅れ、次の便に振り替えとなる。それでも成田から昼前には実家に到着。早速お寿司を食べたのち、私は新宿に行き友人のJとお茶
7/3 朝から美容院。その後は弟一家が遊びに来る。
7/4 義理の両親とサンリオピューロランドへ。実は初めて。娘はいまいちテンションがあがっていなかったので残念。ここは、ホント小学校までの子供対象って感じ。その後夜は大学時代の友人の家に招かれ、おいしいお刺身をご馳走になる。
7/5 朝から健康診断。昨年よりも5キロは減っていたのでよかった。一度家に帰宅して夜は留学時代の友人と中野でご飯
7/6 昼は銀座にて大学時代の友人とランチ
7/7 高校時代の友人の家に娘とおじゃまする。
7/8 一足お先に一人で台北へ。台風が台湾に直撃しているということで、フライトの乱れがあったようだが、私の飛行機は予定通りの出発。羽田から3時間あまりで到着。Evaエアーはキティーちゃんの飛行機できっと娘が喜びそう。松山空港に到着してそこからは地下鉄にて西門へ。ホテルにチェックインして散歩しようかと思ったが、あいにくの土砂降り。友人が二人ホテルに迎えに来てくれて、早速タイマッサージへ。久しぶりの友人(彼女たちは娘が生まれて実家に帰ってきたときに遊びにきてくれたので4年ぶり)とおしゃべりしながら、ほどよく痛いマッサージを2時間受けてすっかりリフレッシュ。その後は、ホテルの広東料理のレストランで食事。洗練された中華料理でおいしい。Yは翌日からコペンハーゲンに旅行にもかかわらず来てくれて、Gも高雄に住んでいるのに家族を置いてわざわざ出てきてくれた。最後にはマンゴーケーキで誕生日前夜を祝ってもらい、とても幸せな46歳のしめくくり。
7/9 最近年を取ったのか、朝どうしても早起きしてしまう。この日も6時には目が覚めてしまったので、7時ごろから散歩を開始。政府の建物を見て、中正記念堂をとおり、太極拳にいそしむ人々を見ながら東門の朝市へ。もうおいしそうなものばかりで、早速焼いた肉まんのようなものを食べる。そして永孝路に歩いて、開店したばかりの鼎泰豐にて小龍包をはふはふして、さらに散歩。また別の朝市でドライフルーツを帰ってホテルに帰ったのが10.30。30度を超える暑さだったけれども、一人で未知の街を好きなように歩ける快楽。子連れ旅行ばかりとなった今となっては至福の時間だ。そんな至福の時間も午後に皆が到着するまでのあとひととき。ホテルでシャワーを浴びてチェックアウトした後は、またもや足ツボマッサージに行き、絶品マンゴーカキ氷を食べて中山にあるJALホテルへ。到着した家族を連れて早速また街歩きへ。今度はぼつぼつ開店しはじめた夜店を通り、からすみを売る名店でからすみを買って、三越に戻り、バースデーディナー。かにご飯とか冬瓜とか、なんでも本当においしい。
7/10 朝からまた早起きして、朝ごはんを調達しに、朝市へ。野菜のおかずのもりあわせやパンやフレッシュレモンジュースなんかを買ってホテルに戻る。その後は九分へ。台湾駅から電車に乗って(とても混んでいた)端芳へ行き、そこからバスで九分へ。やはり夜の行灯がともっている頃がきれいなのだろうが、普通の坂の多い街。三年坂をごちゃごちゃにした感じ。それでもおみやげやおいしそうなものがたくさん売っている道を歩くだけでとても楽しいのだけれども、その間、母がスリに財布を持っていかれてしまった。彼女にとってはじめての経験だったらしく、しばらく悔しがっていた。悲情城市の舞台となったレストランでこれまたおいしいコースランチを食べて、帰途に。夜は母とまた足ツボマッサージに行き、京鼎樓へ。もう本当に何を食べてもおいしい!!
7/11 故宮博物館にてG一家と待ち合わせ。二人の男の子にうちの娘が加わるので、せっかくの世界規模の博物館なのだが、ゆっくりと博物館を見ているような状況ではなし。しかも名物の「角煮」と「白菜」の展示もなく(まあ見たからといって特に感慨を持てそうな展示ではないが)ランチを食べてささっと移動。その場で二人のボーイズはお父さんに引き取られ、台中からやってきてくれたWが加わり皆で北投温泉のほうへ。残念ながら温泉は入れなかったが、張学良が蟄居していたという禅園でおいしい中国茶を飲みおしゃべり。その後は街に戻って「鶏」料理が有名なレストランで夕食。
友人たちにお任せして食べる台湾料理のおいしいこと!その後は三越にてパールティー
7/12 朝からテイクアウェーの餃子の朝ごはん。Gがまたもや本日も朝から来てくれて、皆で猫空へ。床が透明なロープウェー(すばらしいアイディア!)に30分以上も乗っただろうか。母や娘は怖かったようだが、スリルもあってとても楽しい。ここはお茶畑のエリアだそうで、茶を使った料理がレストランが多いとか。Gが連れて行ってくれたレストランはスープからご飯からすべてまたもや美味しく、そして台湾といえばの臭豆腐も食べることができた(娘が「だれかプープーしている」としきりに言っていた)。途中でものすごいスコールとなったので、皆で中国茶の作法を教えてもらって順番にトライ。街に戻ってきてからは、母のためにJade市に行き、その後は夜市へ。豚の小さな角煮の乗ったご飯などのB級グルメを食べまくった。
7/13 今日の朝ごはんは小龍包。ホテルのプールでしばらく遊んでから最後のランチへ。やはり基本をということで鼎泰豐。その後夫と私は昼寝した娘を母に託して刀削麺を食べに。もう最後まで食べまくり!そして空港へ。

とにかく食べて動いての数日間だったが、家族があるのに、忙しい日常があるのに、ずっと付き合ってくれた本当に暖かい大切な友人たちのおかげで、家族皆にとって、特別な旅行になった。食欲が常に爆発していたのは台湾料理がそもそも美味しいということもあるが、「美味しいものを食べてもらいたい」と思ってくれる友人たちが選んでくれた食べ物だから。人がことさら優しく親しみやすく思えたのも、彼らがその台湾人だから。老婆(母にしかられるが)と子供をかかえての旅行なのに何の不便も感じず動けたのも、彼らがいろいろと気を回してくれたから。私もエジンバラに友人が来たときには同じようにありたいとつくづく思う。GにWにY、本当にありがとう。また近いうちに会おうね。

7/15 この日はホテル椿山荘の鉄板料理小春堂へ。実は初めて訪れるのだが、庭がうわさのとおり見事で、個室での食事もサーブしてくれるかたがたの細かい心遣いもうれしく、とても美味しかった。ただ量は少なかったけど。
7/18 弟一家も入れて皆で三浦半島のほうにあるソレイユの丘へ。カピバラに触りたいという夫の一存で選んだ場所であったが、いって見ると、収穫体験ができたり、巨大な公園があったり、カピバラ以外にもいろいろなおさわりコーナーがあったりとかなり盛りだくさん。11時に到着して、お昼はBBQセットを頼んで皆でBBQをして、子供たちを放牧しているうちに、あっという間に夜。温泉があって入れるのもすばらしい(混んでいたけど)。夕食はジョナサンにて。
7/19 帰国
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# by royalfestival | 2016-07-19 00:51 | Travelling light

Chamonix

5/28ジュネーブへ飛び、レンタカーをした後、シャモニーへ直行。比較的天気がよかったので、エギーユミディに登ってみようかと思ったら、なんと一人当たりのロープウェーが50ユーロほど!3人で150ユーロ!!ジュネーブまでの飛行機よりも高い!頂上に行っても寒いからすぐに帰ってきてしまうだろうし、とか何とか言い訳をして、結局近くの町までドライブして軽くお散歩。夜は石焼ステーキ。
5/29 朝からいまいち天気がよくなかったのだけれども、近くの峡谷に行き、Walking。そしてその後はスイスを経由してイタリアのアオスタへ。
街でも相変わらず小雨がぱらつく状況だったが、ちょうどお祭りがやっていたので、それを見たり。早めのイタリアンを食べてからモンブラントンネルでシャモニーへ。
5/30 この日はシャモニーの近郊を散策。娘は3時間ほど山に登り、それからさらにたっぷり1時間は公園であそぶ。元気だ。
5/31 夫は一足先にジュネーブから帰国。私と娘だけは、ジュネーブに残り、街を散策したり、湖畔の公園で遊んだり。
6/1 帰国
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# by royalfestival | 2016-05-28 00:24 | Travelling light

久々のフルマラソン

最後にマラソンを走ったのが2008年のベルリンマラソン。それ以来、膝の痛みや妊娠出産を理由にすっかり遠ざかってしまっていた。出産以来ある程度は戻したものの、妊娠前プラスアルファの体重は減らず、人間ドックでは「もう少し体重減らせませんかね?」とまで言われてはなんとかしなくっちゃ。
数年前に久しぶりに走り始めたときは、これが以前はマラソンを走れた人かと思うくらい、5キロくらいでひーひー。でも昨年頭から週末10キロのトレーニングをするようになり、そしてグラスゴー、エジンバラで2度のハーフを経験し、すこしずつマラソン復帰への地盤を固めることができた。何よりも一番ありがたいのは、一緒に走る友人ができたことで、彼女がまたとても頑張り屋さんであり、さぼりそうになる私に発破をかけてくれること。

そしてついに久しぶりにマラソンに挑戦することに!デュッセルドルフにした理由は、コースがフラットで石畳ではなく、そして終わったあとにビールにラーメンとおいしいものにありつけそうだからという理由。前日の夕方に到着して夜はラーメン屋でがっつりカーボローディング。翌朝は友人と待ち合わせてスタート地点に。ところが人影もまばらで、ここが本当にスタート地点かと疑問が沸いたが、どうやらとても小規模の大会のよう。おかげでスタートから自分のペースで走れることができた。最初は川沿いを走り、そこからはまた街中に戻り、橋を渡り、街中をぐるぐるして、また橋を戻り、とコースは何度も同じような場所を行ったりきたりするようなもので、パリマラソンやベルリンマラソンに較べるとコースのダイナミックさには非常に欠ける。沿道の応援もパラパラ。ただだからこそフラットで、しかも自分のペースで走りやすい。気温は結構寒く、途中では雹がパラパラ降ったりも。とにかく、練習で走った24キロ以上は全力で行こうと思い、4.15のペースメーカーよりも早いペースで走る。しかし24キロを過ぎてからは、「これからは過去8年で一番長い距離に挑戦なのだから、無理はせずに」とリラックスモード。エナジージェルを2本ほど投入しながら30キロまでは何とか走れたが、そこからがくっときつくなってくる。「かなりのよいペースで走ったから、ここから歩いてもまあ許せるタイムでゴールできる」と思ってからは、足がとうとうとまり、歩き始めてしまった。1キロほど走っていたところで、うしろから友人に「あと少し、みきちゃん 走らなくっちゃ」と。彼女はずっと熱心に練習をしてきたのに、1ヶ月前になり脛をいためてしまい、Physioに通ったり、特別のソールを作ったりして、何とか出場しようとありとあらゆうる努力をしてきたのだ。その負傷からはまともな練習などできるはずもなく、「無理しないでいけるところまで行くよ」と言っていた彼女ががんばって走っている。なのにさぼりの気持ちで歩くわけにはいかない、と俄然やる気がでてきて、また走り始めることができた。それからゴールまでは、遅いペースながらも何とか走ってゴール!今回の目標は4.30-5.00で走ること、と思っていたのだが、ゴールしてみると4時間25分!今までの最高記録。10年前のほうがずっと体も絞れていたし、何より若さが違うと思っていたのだが、まだまだいけるかも、と自信が出てきた記録だった。こんな記録を出せたのも、35キロで押してくれた彼女のおかげ。
宿に帰りシャワーを浴びてから夜は友人たちも一緒に串焼きへ。ここぞとばかりまた食べる。走った後の疲労も筋肉痛もたいしたことはなく、これもまた次への自信に。
10k : 00:58:39 |Half : 02:06:29 | 30k : 03:02:24 | 40k : 04:10:59 |2nd Half : 02:18:36 | Gross : 04:27:09 | Net : 04:25:06

すでに来年の大会を予約してしまったので、この勢いを持続したいのだが、それにしても一番感謝しなくてはいけないのは、週末に快く練習するわたしを送り出してくれる娘と夫かもしれない。ありがとう。まだまだ走るぞ!
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# by royalfestival | 2016-04-24 20:29 | Jog jog


ロンドン・エジンバラ生活備忘録
「あの青い空の波の音が聞えるあたりに
何かとんでもない落とし物を
僕はしてきてしまったらしい

透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった」
かなしみ 谷川俊太郎 二十億光年の孤独より

忙しい日々の中で落し物をしないよう、書き留めなくちゃね ロンドン生活備忘録。
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